インディペンデントシーンの新顔たちを追いかけ続けるだけで、

何が起きているのかをどうすればキャッチアップできるのか、そして有望な若手ブランドを見逃さずに“先取り”できるのか。そんな質問を受けることがある。そのとき私が伝えるのは、コレクターとのネットワークを大切にすること、そして注目すべきウォッチメイキングスクールの卒業生や受賞歴のある新進ブランドをチェックし続けることだ。もちろん、なかには立ち上げ当初から応援しているブランドが成功することに、個人的な思い入れや利益を持っている人たちもいる。

オーデマピゲスーパーコピー時計 激安とはいえ、雑多な情報のなかから本当に価値のある存在を見つけ出せるようになると、アレクサンドル・ハゼマン(Alexandre Hazemann)氏とヴィクトル・モナン(Victor Monnin)氏による“スクールウォッチ”のような逸品に巡り合えることがある。これは、ソヌリ・オ・パッサージュ・アヴェック・ジャンピングアワー・インスタント(パッシングチャイム付き瞬時切替式ジャンピングアワー)を搭載した限定20本の時計で、2種類のバリエーションで展開されている。

もしふたりの名前にピンと来たなら(ソヌリにかけたジョークじゃない)、それは彼らがF.P.ジュルヌ ヤング・タレント・コンペティションの受賞者だったからだ。正確にはアレクサンドル・ハゼマン氏が受賞したのだが、本人たちにとってはそんな区別に意味はない。というのもハゼマン氏とモナン氏はフランス・モルトーにある時計学校の1年目で出会い、すぐに意気投合した。この学校はシルヴァン・ピノー(Sylvain Pinaud)氏、テオ・オフレ(Theo Auffret)氏、ジュリアン・ティシエ(Julien Tixier)氏、レミー・クールズ(Rémy Cools)氏といった、そうそうたる時計師たちを輩出してきた名門である。ふたりは互いに、同じように努力を惜しまず細部まで手を抜かない姿勢と情熱を見いだした。それ以来、どちらかの成功はふたりのものとして分かち合われてきたのである。

 「彼と出会ったとき、物事を100%の完成度に仕上げるまで手を抜かないタイプだとすぐにわかりました」と、ヴィクトル・モナン氏はアレクサンドル・ハゼマン氏について語った。「なかには時間が来たらとりあえず手を止めるという人もいます。でも僕たちは、たとえ学校であっても仕事が終わらないなら、授業後に1時間でも残って仕上げるという考え方でした。だからほかの学生たちが教室を出ていくとき、アレックスがひとり作業台に残っているのを見て、“彼も自分と同じ価値観を持っている”と確信したのです」

ふたりが通っていた学校では、卒業時にジャンピングアワー付きのチャイム機構を製作するという課題が課されており、それを9ヵ月かけて完成させることでディプロマ(修了証)が授与される仕組みだった。すでに同居していたふたりは、チームを組んでより高い完成度を目指すことを決意する。課題の要件を満たすだけでなく、実用的で就職活動のアピールにも使え、場合によっては販売して次のステップに進むための足がかりにもなるような時計をつくろうと考えたのだ。そうして完成したのが、のちに“スクールウォッチ”のプロトタイプとなる時計である。だが、ふたりはさらにその先を目指し、F.P.ジュルヌのコンペティションに応募することにしたのだ。これは以前から、上級生たちが挑戦していたのを見て憧れていた舞台だった。ここから、ふたりが語るその後の物語が始まる。

「F.P.ジュルヌのコンテストが始まったとき、審査員から最初にこう言われました。“ブルーとグリーン、どちらかを選ぶなんてできない”と」と、ハゼマン氏は振り返る。モナン氏も続けてこう語る。「“どちらにも1位をあげたいけれど、ルール上それはできない”とも言われました。彼らはブルーモデルの技術的な設計を高く評価して、最終的にその時計に賞を与えることにしたんです。でも僕たちのあいだでは最初から決めていたんです。誰が受賞するかなんて気にしない。僕たちは常に“ふたりでひとつ”だって」

もちろん、受賞とともにその時計には多くの問い合わせが寄せられるようになった。当初、ふたりはブランドを立ち上げるかどうか迷っていたが、最終的にはスイスで理想的な工房を見つけてスペースを改装しながら少しずつ体制を整えていった。現在では外部からの資金援助を受けることなく、スタッフ9人のチームへと成長している。それはつまり、無駄な出費をできるだけ抑える努力が必要だったということでもある。ふたりは今も、学生時代に学校から購入した作業台や工具をそのまま使い続けている。だが時計づくりそのものでは、一切の妥協をしていない。


我々が彼らを好きな理由

この記事に掲載している写真の多くは、アレクサンドル・ハゼマン氏のプロトタイプを写したものだ。撮影はWatches & Wondersの初日、ホテルのバーで行った。ここでハゼマン氏の名をあえて強調しているのには理由がある。というのも、ふたりはこの最初のリリースにおいて非常にユニークなアプローチを取っているのだ。ハゼマン氏には彼自身のバージョンがあり、モナン氏にもまた異なるバージョンがある。それぞれ10本限定で、ケースサイズは共通して直径39.5mm、厚さ10.9mmのスティール製。だが、それぞれの時計師の美意識と得意とする技術に基づいた個性が随所に反映されており、仕上がりはまったく異なるものになっている。

アレクサンドル・ハゼマン氏のデザインは、よりテクニカルなアプローチを取っている。オープンワーク仕様のインダイヤルやアクセントにブルーを採用し、さらにダイヤル側にはセリフ体フォントを現代的かつ商業的な感覚で取り入れている点が特徴だ。

 「アレックスは開発や構造設計の才能に長けていて、3Dモデリングもコンピューター上で彼が担当しています」とモナン氏は話す。「僕はどちらかといえば、プロジェクト全体の管理や装飾職人やケースメーカー、業界の人たちとのやりとりを通じて、目標やスケジュールを明文化し、数値化していく役割が得意でした。そうした準備がすべて整ったあとで作業台の前に並べば、プロトタイプの製作や組み立てにおいてはふたりの腕前に差はありません」さらに言えば、モナン氏のほうがややアーティスティックな感性を持っていて、それが彼の“スクールウォッチ”にもしっかりと反映されているようだった。

いまの独立時計師にとって、仕上げの美しさは創造性やビジョンに次いで重視される要素だ。そしてそれは、ふたりの異なるビジョンが複雑に交差しながらも成立しているこのブランドにとって、どこか矛盾した話のようでいて実にうまく機能している。ベースとなるデザインも仕上げの完成度も申し分ない。ダイヤル側には3つのインダイヤルが配置され、12時位置に瞬転ジャンピングアワー、3時位置に分表示、9時位置に秒表示が並ぶ。そのインダイヤルを縁取るように1本の長いゴングがダイヤルの縁を走っており、正時になると7時と8時のあいだに配されたブラックポリッシュ仕上げの大型ハンマーがこれを1回叩いて音を響かせる。

言及せずにはいられない点として、これはクリストファー・ウォードのC1 ベル カントとどこか似た雰囲気がある、と感じる人もいるだろう。両者ともにソヌリ・オ・パッサージュを備えているからだ。ただし、クオリティ、デザイン、アプローチのいずれにおいても違いがわからないとしたら、もうこちらから言えることは多くない。この時計の開発は、クリストファー・ウォードのモデルが発表される前からすでに始まっていた。加えてこちらは瞬転ジャンピングアワーを搭載し、チャイムの音もはるかに力強く、明瞭で、耳に心地よい響きを持つ。ハイエンドな独立系ブランドによる本格的なチャイムウォッチであり、もちろんクリストファー・ウォードの革新性には敬意を表すべきだが、“複雑機構の入門機”として手ごろに楽しむための時計とは一線を画している。実物を手に取り、目を閉じて音を聞けば…その違いは確かに感じ取れるものだ。ヴィクトル・モナン氏のデザインにはマラカイトとオパールのインダイヤルを採用し、ムーブメントプレートには自身の姓であるMonninを刻んでいる。

 「スクールウォッチからスースクリプションモデルまで、まるで何千マイルも離れているように感じました」とモナン氏。「単にケースやムーブメントが小さくなったという話ではなく、すべてが新たなプロジェクトなのです。工房のこと、チームのこと、そしてもちろん時計そのものについてもそうです。僕たちは自分たちの工房でムーブメントをつくりたいと思っていました。これはとてもシンプルなことで、“すべてを自分たちでやる”という方針です。最初の設計からずっとそうやってきました。アレックスと僕でデザインと構造を担当していて、アレックスは工房のエンジニアでもあります。残りの部品については専任の部門があって、プロトタイプの段階ではあらゆるパーツを自分たちで製作できます。ただし量産になると話は別で、さすがに数千本のネジまでは自分たちで作っていません。それでも可能な限り、自分たちの手で作るという姿勢は変わっていません」

全体の美意識をひと言で表すなら、非常に“フレンチスタイル”だと言えるだろう。広い面積のフロスト仕上げのプレートに、深くていねいなアングラージュ。私は常々、カウントするためだけに内角の角度を最大化するような考え方に馬鹿げていると感じているが、このムーブメントは見せるための装飾に走るのではなく時計としての目的を果たすために必要な構造と美しさを両立させている。そういった意味では余計なものは一切なく、不足もない。ムーブメントは完全な左右対称ではないが、12時から6時にかけてのセンターラインに整然と軸がとおっており、視覚的なバランスは非常に心地よい。下部には大振りなテンプが鎮座し、ケース厚10.9mmという数値からは想像できないほどの奥行き感を感じさせてくれる。もしあえて1点だけフィードバックを挙げるとすれば、ケースがやや汎用的な印象で、個性がもう少し欲しいということだろう。細部まで手を抜かないふたりであればこの最後のピースについても、今後さらに深く掘り下げていくことに期待したい。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ 41mm スティールモデル

先日ご紹介したスティールモデルのCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは全部で6機種発表され、3針オートマチックが3機種で先にピックアップしました、そして本日ご紹介するクロノグラフも3機種と言うラインナップになっています。

カラーは同じグラデーションベージュとグリーンとブルー。

搭載ケースは41mm、厚さは12.6mm、ムーブメントは70時間パワーリザーブの自社製自動巻きクロノグラフキャリバー4401。

ミドルケースがセラミックの26393QT.OO.A064KB.01が4,620,000円、グリーンとブルーがスティールオンリーが4,345,000円の国内定価となっています。

かなりの値段ですよね・・・。複雑機構のフライバッククロノグラフだとは言え、SS×レザーストラップの時計が430万円から・・・って、かなり強気の価格設定に感じます。

が、

パテック・フィリップのフライバッククロノグラフ(ステンレススティール)を見てみると5905/1A-001なんて8,591,000円の定価ですので、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲはストラップ仕様だとは言え半額ほど。

やはり雲上は違います。

独自のダイヤルデザイン
最新のスタンプ加工ダイヤルは同心円サークルのパターンにより、これまでにはなかったストラクチャーと質感をアピールしています。

新しい同心円模様
オーデマ ピゲがスイスのギヨシェ職人ヤン・フォン・ケーネルの協力のもとに開発したダイヤルは、PVD(蒸着)加工によるブルーとグリーンのカラー、ガルバニック加工によりベージュのカラーを展開しています。

ダイヤルの中央から放射状に波が広がる模様の中に数百の微小なホールがあり、光をとらえてきらめきます。

最新世代のキャリバー
時計づくりのテクノロジーと伝統のノウハウの融合から生まれたこの6モデルは、最新世代のキャリバー4302(秒とデイト表示)、または一体型自動巻きクロノグラフキャリバー4404(軸歯車とフライバック機能)を搭載しています。どちらのムーブメントも特許保持のメカニズムで、ウォッチの機能調整時の優れた安定性と精度を備えています。

特製のローター
サファイアケースバックからはどちらのキャリバーも多くの洗練された装飾と仕上げ、そしてコレクションのために独自に開発した最新の22Kピンクゴールドのオープンワークローターを見ることができます。

デザインは3針オートマチックモデルと同じく、同心円模様と長めのバーインデックス、シンプルで格好良いです。

ゴールドモデルのクロノグラフと比較すると、針とインデックスに夜光が追加されたこと、12のアラビア数字インデックスが無くなり、デイト表示も少し大きめになっているようです。インダイヤルの目盛も細かくなりスポーティさが格段にアップしています。

リューズの形状も3針オートマチックモデルと同じく変わっているようです。

26393QT.OO.A064KB.01

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
Ref. 26393QT.OO.A064KB.01
¥4,620,000

ステンレススティールとブラックセラミックの組み合わせによるバイカラーデザインが目を惹きます。さらにベージュのダイヤルと合わせたレザー/ラバーストラップを組み合わせています。

ケース
素材 セラミック
防水 30 メートル
サイズ 41 ミリ
ガラス
オーデマ ピゲ マニュファクチュールは、ぴんと張ったアーチ型シルエットが奥行きや全体像、光と作用して独特の視覚を生み出す、二つの曲線を描く現代的なサファイアクリスタルを創り出しました。内側面はドーム形状で、12時位置から6時位置へ縦に曲線を描いています。スポンサーリンク

文字盤
スモークベージュダイヤル、ベージュカウンターとブラック外周リング、6時位置にブラックカウンター、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーと針、ブラックインナーベゼル。

ブレスレット
ベージュラバー加工のストラップ、ステンレススティールのピンバックル。

キャリバー4401
機能 クロノグラフフライバック、時、分、スモールセコンド、デイト
石数 40
メカニズム 自動巻き
パワーリザーブ 70 h
外径 32 ミリ
部品数 381
周波数 4 Hz 28,800 振動/時
厚さ 6.9 mm

26393ST.OO.A348KB.01 ブルー

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
Ref. 26393ST.OO.A348KB.01
¥4,345,000

グレーのカウンターを並べたこのステンレススティール クロノグラフでは、オーデマ ピゲのシグネチャーである「ナイトブルー、クラウド50」のダイヤルに新たなスタンピングモチーフが生き生きとした感性を与えます。

ケース
素材 スティール
防水 30 メートル
サイズ 41 ミリ
ガラス
オーデマ ピゲ マニュファクチュールは、ぴんと張ったアーチ型シルエットが奥行きや全体像、光と作用して独特の視覚を生み出す、二つの曲線を描く現代的なサファイアクリスタルを創り出しました。内側面はドーム形状で、12時位置から6時位置へ縦に曲線を描いています。

文字盤
「ナイトブルー、クラウド50」カラーのダイヤル、ブルーカウンターとグレー外周リング、6時位置にグレーカウンター、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーと針、グレーのインナーベゼル。

ブレスレット
ブルーラバー加工のストラップ、ステンレススティールのピンバックル。

26393ST.OO.A056KB.01 グリーン

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
Ref. 26393ST.OO.A056KB.01
¥4,345,000

クロノグラフのステンレススティール ケースにはダークグリーンのダイヤルとブレスレットを組み合わせ、エレガントなスタイルに仕上げています。

ケース
素材 スティール
防水 30 メートル
サイズ 41 ミリ
ガラス
オーデマ ピゲ マニュファクチュールは、ぴんと張ったアーチ型シルエットが奥行きや全体像、光と作用して独特の視覚を生み出す、二つの曲線を描く現代的なサファイアクリスタルを創り出しました。内側面はドーム形状で、12時位置から6時位置へ縦に曲線を描いています。

文字盤
グリーンダイヤル、グリーンカウンターとロジウムカラー外周リング、6時位置にグリーンカウンター、蓄光処理を施したホワイトゴールドのアプライドアワーマーカーと針、グリーンのインナーベゼル。

ブレスレット
グリーンラバー加工のストラップ、ステンレススティールのピンバックル。

タイメックス「アイアンマン 8ラップ メタル」を実機レビューする。

本作は、タイメックスを代表するデジタルスポーツウォッチコレクション、「アイアンマン」に属する2024年新作であり、ステンレススティール製の高級感あるケースをまとっている。

タイメックス「アイアンマン 8ラップ メタル」Ref.tx-tw5m66500
ステンレススティール製のケースを採用した2024年新作。オールブラックのカラーリングがクールな印象をもたらす。クォーツ。SSケース(直径39mm)。100m防水。5万8300円(税込み)。

今回レビューを行うのは、タイメックスの「アイアンマン 8ラップ メタル」だ。本作は、タイメックスを代表するデジタルウォッチのひとつ、「アイアンマン 8ラップ」のデザインを受け継いだ、2024年新作である。

オリジナルは1986年に誕生し、パネライ時計コピー 代引き発売初年度に40万本を売り上げ、スポーツウォッチの金字塔とまで呼ばれた存在だ。アメリカの第42代大統領を務めたビル・クリントンが愛用していたことや、同シリーズの時計をNASAの宇宙飛行士が宇宙へ携行したことなど、数多くの逸話を持つことでも知られている。

タイメックスは、そのルーツを1854年にさかのぼるアメリカの時計ブランド。長い歴史から、たった1ドルのポケットウォッチ「ヤンキー」や、1933年の「ミッキーマウス・ウォッチ」など、多くの名作を世に送り出してきたが、タイメックスと言えばアイアンマンを思い浮かべる方も少なくないのではないだろうか。

オリジナルを知る人にとっては懐かしく、また知らない人にとっては新鮮味すら感じるアイアンマン。現代の新作として登場したアイアンマン 8ラップ メタルは、どのような時計なのだろうか。本作にはゴールド、シルバー、ブラックの3種類のカラーバリエーションが存在しているが、今回はブラックカラーのモデルを取り上げてみたい。

本作は、ベゼルやケース、ベルトやボタンまで、オールブラックで統一したクールなカラーリングが魅力だ。アイアンマンと言えば樹脂製ケースの印象があるが、本作の場合は頑強なステンレススティール製。ただ単に素材を変更するだけではなく、十分な防水性を確保するために金型を新規に作り直し、ケースバックの構造も改めているとのこと。見た目の高級感が格段に向上しているのはもちろん、本作に対するタイメックスの熱意が感じられる。

オールブラックとはいえ、仕上げを変えることで表情にメリハリをつけているため、眺めているだけでも楽しめる。ベゼルは艶消し、ミドルケースやベゼルを固定するネジは艶のある仕上げとすることで、立体感を高めている。ケースはエッジがやや落とされ、ほのかに柔らかな印象だ。筆者の個人的なイメージでは、多色のカラーリングこそアイアンマンらしさを特徴づけるものと考えていたが、本作を見てその考えは霧散した。

フロントに配されたふたつのボタンによって、クロノグラフの操作性を高めている。液晶は明るく見やすい。

では、アイアンマンらしさを感じさせるものは何だろうかというと、ネジ留めされたベゼルに配されたふたつのボタンではないだろうか。これは、主にクロノグラフ機能でのスタート、ストップ、ラップ、リセットなどの操作を行う際に用いるものである。着用した状態で押しやすい位置に配されたボタンは、アイアンマンのスポーツウォッチとしてのキャラクターを象徴する意匠だ。

そのほか、ケースサイドの2時位置にはライト点灯用、4時位置には時刻やカレンダーを修正する際に用いるセット用、8時位置にはモード切り替え用のボタンが配されている。使用頻度の高いボタンは押しやすく、反対に誤作動が重大な影響を及ぼすセット用のボタンは、小さく押しにくくされている。

ケースバックは地の色のステンレススティール製。ロゴやスペックに関わるテキストが刻まれている。四隅にマイナスネジを配し、ミドルケースに固定されている。

ケースバックもステンレススティール製。中央にはスペックなどのテキストが刻まれ、四隅にはミドルケースに固定するためのマイナスネジが配されている。

 ベルトは、ケースと同じくステンレススティールをブラックで仕上げたもの。7連タイプだが、両端をマットに、中央を艶のある仕上げとすることで表情を付けられている。ベルトのつくりは至って簡素だ。板を丸く折り曲げたようなコマで構成された、いわゆる“巻ブレス”である。ただし腕回りの調整はコマの抜き差しによるものではなく、ベルトの中腹に取り付けられた金具の位置をスライドさせて行うスライド式。マイナスドライバーなどで金具のロックを外し、任意の位置にスライドさせた後にロックを押し込んで固定するだけだ。調整自体が簡単であることに加え、無段階で調整できるため、腕回りにも合わせやすい。ちなみに、ゴールドカラーケースのモデルとシルバーカラーケースのモデルには、ステンレススティールではなくラバー製のストラップが装着されている。

ケースと同じく、艶の有無によってメリハリを利かせたブレスレット。クラスプにはブランドロゴが刻まれている。

多機能ゆえになかなか操作が複雑なデジタルウォッチ。それは本作であっても例外ではない。ボタンが多い分、慣れれば使いやすいが、初見で扱いこなすことは困難だろう。

本作には通常の時刻表示のほか、クロノグラフとカウントダウンタイマー、アラームの3つのモードが備わっている。各モードは8時位置のボタンを押下するごとに切り替わり、液晶に“CHRONO”、“TIMER”、“ALARM”の文字が順に表示される。説明書を確認しながら何回か操作をすれば、おおよその使い方はマスターできるはずだ。特にクロノグラフは、簡単にラップタイムを計測できるため、さまざまなものを計って楽しむことができる。

時刻やカレンダーの調整をする際には、4時位置のボタンを長押しする必要がある。長押しのため、誤って触れてしまって気付かぬうちに時刻調整が開始されているということも発生しないだろう。

本作のケースは直径39mmだが、腕に載せるとそれよりも小さな印象を受ける。恐らくケースに対してダイアルが小さく見えるためだろう。アナログウォッチでは大抵、円形のダイアルにインデックスと針が並び、視認性を確保するためにもある程度の面積を要する。しかしデジタルウォッチである本作では、長方形の液晶が実質的なダイアルであり、面積で考えればアナログウォッチよりもだいぶ小さくなる。

コンパクトなケースは、日常使いだけではなく、スポーツシーンでも活躍する。ブレスレットウォッチを着けて走ると腕元で時計が暴れて気になるが、腕回りぴったりに調整しやすく軽量な本作であればそれほど気にならない。もっとも、スポーツシーンでの着用をメインとするのであれば、ラバーストラップに変更したほうがさらに良いだろう。

ボタンの操作性も十分だ。2時位置や8時位置のボタンは、中央をわずかに窪ませることで、指で押し込んだ際に滑りにくくしている。

腕に装着する際の注意点としては、スライド式ブレスレットに慣れる必要があるということくらいだろう。三つ折れ式ブレスレットはクラスプを解放しても輪が解かれることはないが、スライド式はクラスプを解放した時点でブレスレットの6時側と12時側に分離される。そのため、ピンバックルの付いたレザーストラップと同様、片手でサッと装着することが難しいのだ。

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2022年に登場した「ムーンスウォッチ」。

2024年には定番、限定問わずさまざまなバリエーションのモデルが登場し、コレクションはますます拡大を続けている。オメガスーパーコピー代引き安心そんなムーンスウォッチのランキングを、『ウォッチタイム』ドイツ版編集長、ダニエラ・プッシュが作成した。2024年発表モデルを、この記事で振り返ろう。

2024年に発表された「ムーンスウォッチ」ランキング

 スウォッチとオメガのコラボレーションであるバイオセラミック製「ムーンスウォッチ」は、時計の世界に長く続く足跡を残し、これまでにない反響を得た。このアイコニックなモデルはスウォッチとオメガの市場を活性化しただけでなく、腕時計そのものを一般の人々の目を向けることに成功したのだ。

 2022年3月の発表以来、11のカラフルなカラーバリエーション、もしくはミッション(ひとつのカラーが太陽系惑星と月、冥王星、そして太陽と対応している)から始まったコレクションは現在も拡大中だ。限定モデル、定番モデル等その売り出し方も多彩である。

 このランキングでは、デザイン、革新性、技術的な洗練、各モデルの文化的な影響力という観点から、現代の時計製作を再定義まで果たしたムーンスウォッチのコレクションを振り返っていこう。

【7位】「ムーンスウォッチ ミッション オン アース ラバ」

 2024年6月に3種発表された「ミッション オン アース」コレクションのうちのひとつ。宇宙的な視点から、地球の自然を象徴的に表現したコレクションである。

 火山と溶岩流にインスパイアされた激しい印象を覚えるクロノグラフは、ダークオレンジのバイオセラミック製の直径42mmもケースとブラックのベロクロストラップ、そして蓄光塗料によるディティールが魅力的なモデルだ。

 アイコニックなオメガの「スピードマスター “ウルトラマン” リミテッド エディション」や、「スピードマスター アラスカプロジェクト」の意匠を反映したと思わせるモデルでもあるのだ。

 コレクションのすべてのモデルは、オメガxスウォッチのブランディング、「スピードマスター」とムーンスウォッチのロゴ、バイオ製素材の風防、蓄光塗料の塗布、くぼんだサブダイアルが配された文字盤を備えたものだ。

オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション オン アース ラバ」Ref.SO33O100
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.25mm)。30m防水。4万700円(税込み)。

【6位】「ムーンスウォッチ ミッション オン アース ポーラーライツ」

ミッション オン アースコレクションの2本目。ターコイズカラーのこの腕時計は、地球上の北方できらめく光を表現するクロノグラフだ。そのディープブルーの文字盤は、アヴェンチュリンをイメージしたシルバーカラーの粒子がかがやいている。その表情はひとつとして同じものはない。ターコイズの針はこの文字盤上において、印象的なコントラストを作り上げ、デザイン上のよいチャームポイントとなっているだろう。

オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション オン アース ポーラーライツ」Ref.SO33L103
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.25mm)。30m防水。4万700円(税込み)。

【5位】「ムーンスウォッチ ミッション オン アース デザート」

 ミッション オン アースコレクション最後の3本目は、地球の表面の約5分の1を占める、果てしなく広がる砂漠にインスパイアされたものだ。さりげないグレーベージュトーンはこの腕時計全体をよく調和している。ミッション オン アースコレクションはどれも4万700円(税込み)だ。

オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション オン アース デザート」Ref.SO33T103
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.25mm)。30m防水。4万700円(税込み)。

【4位】「ムーンスウォッチ ミッション トゥ スーパー ブルー ムーンフェイズ」

 夏季と2024年8月19日のブルームーンを祝って製作されたモデル。ブルーのバイオセラミックス製のケースは、ブルーのステッチがほどこされた同色系のベロクロスストラップによって補完されている。なお、ストラップの遊環も、同じくブルーのバイオセラミックス製だ。

 文字盤はブルーカラーとシルバーオパーリンの“パンダ”仕様であり、針はブルー、アワーインデックスはスカイブルーである。

 ハイライトはブルーのバイオセラミック製ベゼル上のパルスメーターで、ムーンスウォッチの中では唯一となる。ふたつの大きな月は、2時位置のサブダイアルにあるダークブルーのディスク上で回転し、月の一部のディテールは紫外線下で発光するのだ。バッテリーカバーはブルーの濃淡で表現された月があしらわれたものである。2024年8月1日から8月20日までのあいだに、4万6200円(税込み)で販売されていた。

オメガ「ムーンスウォッチ ミッション トゥ スーパー ブルー ムーンフェイズ」Ref.SO33N700
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.75mm)。販売終了。

【3位】「ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーンフェイズ ニュームーン」

 スヌーピーとのコラボレーションモデルの新作である「ミッション トゥ ザ ムーンフェイズ ニュームーン」は、ケースも文字盤もストラップも、ブラックを採用した印象的なデザインである。クロノグラフ秒針、サブダイアル中の針、タキメータースケールはホワイトカラーであり、文字盤とのあいだにコントラストを生み出すよいアクセントだ。

 2時位置のムーンフェイズは、NASAのマスコットにも採用された、スヌーピーのイラストが配されたもの。紫外線を当てると、漫画『ピーナッツ』からより抜いた、スヌーピーのセリフが表示される仕掛けが施されている。この腕時計のチャームポイントといえるだろう。

オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション トゥ ザ ムーンフェイズ ニュームーン」Ref.SO33B700
クォーツ。バイオセラミックス(直径42mm、厚さ13.75mm)。4万6200円(税込み)。

【2位】「ムーンスウォッチ ミッション トゥ ムーンフェイズ フルムーン」

 スヌーピーとのコラボレーションモデルに関するうわさや“匂わせ”は、発表の数ヶ月前からわき起こっていた。そして2024年3月に「ミッション トゥ ムーンフェイズ フルムーン」が発表されるやいなや、一大センセーションを巻き起こした。限定モデルではない、このピュアホワイトの腕時計は、その外観で多くの人を魅了。ホワイト文字盤に対するブラックの針やタキメータースケールとのコントラスト、バイオセラミックス製のケース、リュウズ、プッシャー、そしてホワイトのベロクロストラップが、この腕時計のデザインを個性的なものとしているのだ。

 オールブラックのモデルと同様、2時位置のスヌーピーが配されたムーンフェイズは、この腕時計のハイライトである。紫外線をあてるとスヌーピーのセリフが浮かび上がる仕掛けも同様だ。

スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション トゥ ムーンフェイズ フルムーン」Ref.SO33W700
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.75mm)。4万6200円(税込み)。

【1位】「ムーンスウォッチ ミッション トゥ アースフェイズ」

 2025年最後にリリースされたこのモデルは、粒状の質感でグレーカラーの月面を思わせる文字盤が印象的な腕時計である。エレガントな印象のブラックのベゼルは、ライトグレーでマーキングがされたタキメータースケールが、そのデザインを補完している。特に際立つのは、2時位置にあるふたつの月による、ムーンフェイズ。そして9時位置にあるアースフェイズだ。

オメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ ミッション トゥ アースフェイズ」Ref.SO33M700
クォーツ。バイオセラミックケース(直径42mm、厚さ13.25mm)。3気圧防水。4万7300円(税込み)。

シチズン「エコ・ドライブ」メンズモデル5本も紹介

シチズンの「エコ・ドライブ」は、太陽光や室内光など、あらゆる光をエネルギーに変換して時計を駆動させる画期的な技術である。この技術によって電池交換の手間が不要となり、環境負荷を軽減しながら利便性を提供する。本記事ではエコ・ドライブの仕組みや歴史、おすすめのメンズモデルを紹介しながら、この技術の魅力を明らかにする。

シチズンの「エコ・ドライブ」とは

 シチズン「エコ・ドライブ」は、光をエネルギーに変換し、電池交換を不要とした独自の光発電技術である。1976年に世界初のアナログ式光発電モデルを発表後、改良が重ねられ、室内灯のわずかな光でも発電する仕組みを確立した。

 以降では、エコ・ドライブの仕組みや進化の歴史についてより詳しく解説する。

シチズン独自の光発電技術「エコ・ドライブ」

 エコ・ドライブはソーラーセルで受光した光を電気に替え、内蔵の二次電池へ蓄えられた電気によって時計を駆動させる仕組みである。

 太陽光のみならず、オフィスの蛍光灯や自宅の照明など室内光でも発電可能だ。定期的な電池交換が不要なため廃棄電池を減らすことができ、環境にも優しい。

 スーパーコピー 代引きさらに、パワーセーブ機能によって暗所でも数カ月以上駆動するため、引き出しにしまっておいても止まりにくいのは、日常での使用における大きなメリットだ。

エコ・ドライブの仕組み

 エコ・ドライブは、文字盤の裏面に配置したソーラーセルが光を受けることで発電し、そのエネルギーを二次電池に蓄える。

 二次電池は繰り返し充放電が可能で、従来の使い捨て電池と異なり廃棄が大幅に減らせる。

 さらに、満充電状態では数カ月〜半年以上駆動でき、パワーセーブ機能によって光が当たらない状況でも性能を維持する。その結果、電池切れを気にすることなく、日常的に着用できるようになっている。

 また、防水性や耐衝撃性を備えるモデルも多く、ビジネス、カジュアル、アウトドアなど多様なライフスタイルに対応。こうした実用性の高さが支持を得ている理由だ。

エコ・ドライブの歴史と進化

 シチズンの光発電技術は、1976年に発表した世界初のアナログ式太陽電池時計「クリストロン ソーラーセル」から始まり、その後も進化を続けている。エコ・ドライブがどのような歴史をたどり、そして今日に至るのか、その歴史と進化を振り返ってみよう。

世界初の光発電時計の登場

1976年に発売された世界初のアナログ式太陽電池時計「クリストロン ソーラーセル」。文字盤に単結晶シリコン太陽電池8枚を備え、銀電池を二次電池として充電する方式が取り入れられた。

 1976年、シチズンは「クリストロン ソーラーセル」を発表。これは世界初のアナログ式光発電時計として大きな話題を呼んだ。

 当時、電池交換はユーザーにとって定期的な負担だったが、このモデルは太陽光を電力に変換し、クォーツムーブメントを駆動させる仕組みを採用しており、電池交換を不要にするという新たな価値を市場に提示した。

 クリストロン ソーラーセルは日常のメンテナンスを減らし、さらに電池廃棄が抑えられる環境配慮型製品として評価された。

 この成功はシチズンが持続可能性と利便性を両立する製品開発へと歩を進めるきっかけとなり、その後のエコ・ドライブ技術の発展と普及を導く原動力となった。

より効率よく、より薄く進化

1995年に発売された「アテッサ エコ・ドライブ」。初めてエコ・ドライブの名を冠したモデルで、フル充電時約6カ月の駆動時間を実現した。

 初期モデルでは駆動時間や発電効率に課題があったが、技術改良を重ねることで光発電技術は大幅に進化した。

 1980年代には連続駆動時間を延ばし、1995年にはエコ・ドライブ ブランドが誕生。消費電力低減やムーブメントの小型化によって、薄型モデルの開発も可能となった。

 また同年に発表された「アテッサ エコ・ドライブ」は約6カ月の駆動時間を実現するなど、日常での使い勝手も向上した。こうした過程を経て、エコ・ドライブは機能性、デザイン、環境への配慮を備えた、多様なニーズに応える時計として支持を得るに至った。

基幹技術として数々のモデルに採用

 現在、エコ・ドライブはシチズンの中核技術として幅広いモデルに搭載されている。

 高精度を追求した「ザ・シチズン」、超薄型化を極めた「エコ・ドライブ ワン」、シチズンの技術を結集させた最高級ブランドの「カンパノラ」、そしてビジネスシーンで有用な「アテッサ」や高い機能性を備える「プロマスター」など、用途やスタイルに応じて幅広い選択肢から選べるようになっている。

 1996年には「エコマーク」も取得し、持続可能な製品として評価されている。このようにエコ・ドライブは、環境負荷の低減と利便性を両立する基幹技術として、シチズンのブランド価値を体現している。

エコ・ドライブ搭載のおすすめモデル

 エコ・ドライブを活用したモデルは実に多彩で、それぞれが異なる個性を持つ。その中でも特に注目すべき5つのブランドと、メンズモデルを紹介する。

ザ・シチズン「AQ4091-56M」

ザ・シチズン「AQ4091-56M」
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。フル充電時約1.5年駆動(パワーセーブ時)。スーパーチタニウムケース(直径40mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。44万円(税込み)。

ザ・シチズンは、1995年に誕生したブランドだ。高精度なムーブメントと洗練されたデザインを特徴とし、時計愛好家から高い評価を受けている。

「AQ4091-56M」はザ・シチズンにラインナップされるモデルのひとつで、高精度と高級感を両立している

 年差±5秒のエコ・ドライブを搭載し、定期的な電池交換が不要としながら、常に正確な時刻をキープできる。

 素材には軽量で錆びにくいスーパーチタニウムを採用し、デュラテクトプラチナ加工で傷にも強い。

 文字盤には藍染が施された土佐和紙を使い、深みのある風合いを演出。

 クラリティ・コーティング処理を施したデュアル球面サファイアガラスで視認性を高め、JIS1種耐磁性能や針自動補正機能を備えるパーフェックスも搭載。日常からビジネスまで心強い相棒となる。

「エコ・ドライブ ワン AR5060-58E」

シチズン「エコ・ドライブ ワン AR5060-58E」
光発電エコ・ドライブ(Cal.8826)。フル充電時約1年駆動。SSケース(直径38mm、厚さ3.88mm)。5気圧防水。44万円(税込み)。

 エコ・ドライブ ワンは、世界最薄1.00mmの光発電ムーブメントを搭載したプレミアムウォッチブランドである。

 シンプルで洗練されたデザインと卓越した技術力を融合しており、特にサーメット製のベゼルが薄さと強度を両立している。

 中でも外装にスーパーチタニウムを採用したモデルは軽量で肌に優しく、耐傷性にも優れている。また、すべてのモデルは太陽光や室内光を電力に変換するエコ・ドライブ技術により、定期的な電池交換が不要で、光のない環境でも長時間駆動する。

「AR5060-58E」は、世界最薄1.00mmムーブメントを搭載するエコ・ドライブ ワンの代表モデルといえるだろう。

 ケース厚わずか3.88mmの超薄型設計が手首に軽やかなフィット感をもたらし、スーツスタイルはもちろん、カジュアルウェアにも自然に調和する。

 光発電技術により電池交換不要で、5気圧防水によって日常生活での水仕事や急な雨にも対応。シンプルで洗練された文字盤は時刻の判読性にも優れるなど、機能美と快適性を求めるユーザーに最適な1本だ。

カンパノラ「宙鏡(そらかがみ) BU0020-20L」

カンパノラ「宙鏡(そらかがみ) BU0020-20L」
光発電エコ・ドライブ(Cal.8730)。フル充電時約6カ月駆動。SSケース(直径43.5mm、厚さ14.8mm)。日常生活用防水。38万5000円(税込み)。

 カンパノラは、卓越した技術と日本の美意識を融合させた高級腕時計ブランドである。独創的なデザインと複雑な機構が特徴で、時を愉しむための特別な体験を提供する。

 スイスのラ・ジュー・ペレ社の熟練時計師が組み上げた機械式ムーブメントを搭載し、日本の伝統工芸技法を駆使した文字盤を備えるモデルもラインナップされるなど、シチズンの技術力とセンスが堪能できる点でも高い支持を得ている。

「宙鏡(そらかがみ) BU0020-20L」は日本の伝統技術と先端技術が融合した、カンパノラのエコ・ドライブ モデルだ。

 6時位置のインダイアルには漆と金属粉を用いることで、広大な宇宙で星が瞬く様子を表現。リングソーラーセルにより、エコ・ドライブを搭載しながら文字盤の繊細な表現が楽しめるようになっている。

 トリプルカレンダーやムーンフェイズ搭載で機能性も高く、フル充電で約6カ月駆動する。

 ステンレススティールケースとワニ革バンドは高級感と耐久性を両立。無反射コーティングサファイアガラスで視認性も確保するなど、実用性も十分な仕上がりだ。

シチズン アテッサ「ACT Line/ブラックチタンシリーズ CC4059-64L」

シチズン アテッサ「ACT Line/ブラックチタンシリーズ CC4059-64L」
光発電エコ・ドライブ(Cal.F950)。フル充電時約5年駆動(パワーセーブ時)。スーパーチタニウムケース(直径44.6mm、厚さ15.4mm)。10気圧防水。33万円(税込み)。

 アテッサは、軽量で強度の高い「スーパーチタニウム」を使用した、洗練されたデザインを特徴とするブランドである。

 ビジネスからカジュアルまで幅広く対応し、エコ・ドライブやGPS衛星電波受信機能など先進技術を搭載。特に「ブラックチタン」や「ACT Line」などが人気で、耐久性と機能性を両立している。

「CC4059-64L」はアテッサにラインナップされるGPS衛星電波受信搭載モデルだ。世界各地で正確な時刻とカレンダーを自動受信し、渡航時における時差調整の手間を省く。

 素材には軽量で耐久性に優れるスーパーチタニウムを使用し、デュラテクトDLC加工を施すことで傷に強い。

 青紫色のサファイアベゼルとストライプ模様の文字盤が上質感を演出し、さらに10気圧の防水性能や独自技術のパーフェックスにより磁器や衝撃による針のズレも防ぐ。

 クラリティ・コーティング処理を施したサファイアガラスで視認性も高く、ビジネスからレジャーまで幅広いシーンで頼れる存在となる。

シチズン プロマスター「BN0231-01L」

シチズン プロマスター「BN0231-01L」
光発電エコ・ドライブ(Cal.E168)。フル充電時約6カ月駆動。SSケース(直径46mm、厚さ14.6mm)。200m防水。6万6000円(税込み)。

 プロマスターは「MARINE」「LAND」「SKY」の3つのカテゴリーに分かれており、その名の通り陸海空の各分野で専門的な機能と高い信頼性を提供するプロフェッショナル向けのブランドだ。

 プロマスター「NB6021-17E」は、アウトドア派に最適なモデルであり、優れた耐久性と防水性能を備えている。

 ISO 6425規格に準拠した200m潜水用防水性能を持ち、プロフェッショナルなダイビングから過酷な環境での使用にも対応可能である。

 流線型のフォルムをはじめ、12時位置と奇数時のインデックスやウレタン製のストラップはオルカ(シャチ)をモチーフとしたデザインを取り入れ、個性的かつ存在感のあるルックスに仕上げている。

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